■ 天眞正自源流解説 ■
天眞正自源流兵法とは、室町時代の開祖、瀬戸口備前守政基が、 白源流、関東古伝鹿島七流、つくもかみ流、顕流、天眞流を学び、 更に、飯篠長威斉入道の香取神道流を修め、永正五年(1508)に創始した日本剣法です。
流儀の遠源は丞平弐年(931)に自源齋一任自一坊が創始した上古流鹿島之太刀白源流と伝えられており、日本剣法千年の術理と日本精神を継承して、戦国時代から現代に至る歴史を経ています。
流儀兵法は、弓馬は本より、槍術、長巻術、和術等を網羅し、剣法を流儀武術の本法としています。
流儀に伝承される神速の居合術は武 の極致であり、その法形は日本伝統武術に於ける殺人刀活人剣の 真の精神と術理を顕すものです。
天眞正自源流兵法/相傳書序文
『 抑此流最初は白源流と云り、然らば天眞流と云も有るべし、当流の根源は自源齊一任自一坊と云る人あり、その流儀の奥秘に至は小瀬与左衛門尉長宗也、常陸国香取大明神の社頭に参籠して兵法の奥旨を祈請せしに、明神御姿を現して当流の奥義を示し給う。此流儀を天眞正自顕流と名付給う。島津家臣となり瀬戸口備前守政基と称す。薩州伊王滝に赴き自源坊に逢いて妙旨を悟る。開願して天眞正自源流と号せり。末流諸州に在り
』
天眞正自源流の相傅書
天眞正自源流兵法に於ける武術構成の根源は、
開祖瀬戸口備前守政基記述の武術教典相傅書に内在します。
【自源流宗家所蔵の相伝書】
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